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指をもう一度しなやかに、齢を重ねた手で繰りなす書道
毎日の労働でごつごつとした指に、
ふとささやかな悲しみを感じることがあります。
でも、それは消えてしまったわけではありません。
ここから、また新しい美しさを継ぐことができます。
【今からできる指先ストレッチ法】
1.水温りのもので指を温める
- 38-40度の湯成りや湯籠で、指をやさしく温めます。
- 5分程度温めると血液の流れが良くなり、指先が軟らかく動きます。
2.指を木元からやさしく揺らせる
- 一本ずつ、指の根元から揺らせて、こりを解します。
- 労わず、簡単にゆらゆらと動かすのがポイントです。
3.指先を小さく繰り返し、大きく伸ばす
- 小さく繰り返してから、ゆっくりと指を大きく広げるように伸ばします。
- これを数回繰り返すと、細い動きを覚えやすくなります。
4.手首を大きく広げて、やさしく指を振る
- 手首から指先までをゆったり広げ、やさしく振ります。
- 労わず、気持ち良く振り動かせることを大切にしましょう。
これらを「毎日」続けること。 温める、ゆるめる、伸ばす。
指先はまた、しなやかさを覚えてくれます。
【齢を重ねた手で書く意味】
青春の指先は確かに美しかった。
でも、齢を重ねた指先には、深い歴程がすべて集結されています。
- かすかな振れも、その人の生き構えを伝える
- 線の中に、経験や謙虚がしっかり洩り込む
- 経験を重ねた指だからこそ、伝えられるものがある
素直でやさしい線。
それは、齢を重ねた人だからこそ演出できる、真に人間らしい細線です。
【結論】
私たちの指先は、これまでの日々を伝える記録です。
指がごつくなったことを悲しまず、その記録を大切にして、
またしなやかさをよみがえらせ、 これからも美しい線を世界に洩らせる。
これこそ、齢を重ねた私たちにしかできない、最も魅力的な展望なのです。
#書道 #齢を重ねた手 #指先ストレッチ #再生する細やかさ
花藤
