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書の真髄を極める:達人からが伝授された3つの秘訣

書の真髄を極める:達人からが伝授された3つの秘訣

こんにちは はじめまして!

【きりもじや】です。

きりもじや

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元 学校教員

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皆さんこんにちは、今回は書道の勉強の秘訣です
書道は品位が重要です。
これは大学の時に恩師に教えられたことですが、
実際社会に出てぼくより上手い人の書を書いている人の
技を見るためにいろいろな筆耕会社や葬儀看板屋さんに
いって更に研究しました。

何人かすぐれている先生に出会い
シリをたたかれながら字を書いていました。
(年上の先生もいれば、全く年下の先生もいました。)

しかし、
勉強をやめて我流で自慢している人を見ると
残念な気持ちになります。

そうならないために
ぜひ読んでみて感想を聞かせて下さい!

 

目次

書の真髄を極める:達人からが伝授された3つの秘訣

書道の魅力:伝統と自己表現の融合

書道は、日本の伝統文化の中でも特に奥深い芸術の一つです。
単なる文字を書く技術ではなく、
筆を通して自己を表現し、
心を込めて文字を描く、
まさに魂の芸術と言えるでしょう。

この記事をお読みの方々の中には、
すでに書道の世界に足を踏み入れ、
その魅力にとりつかれた方も多いかもしれません。

しかし、書道の真髄を理解し、
美しい書を生み出すためには、
単に筆を動かすだけでは不十分です。

今回は、書道の達人たちが長年の経験から導き出した、
書道上達への3つの重要な要素についてお話しします。

これらは、初心者から上級者まで、
すべての書道愛好家が心に留めておくべき
大切なポイントです。

1. くせ抜き:自己を超えて美を追求する

くせ抜きとは、自分の書道の認識を一旦脇に置き、古典の書道を深く研究することです。
書道の達人と呼ばれる人々は、
日々この実践を怠りません。
なぜなら、自分独自のスタイルを追求するあまり、
書の品格を損なう危険性があるからです。

くせ抜きの重要性

書道の達人たちは、お弟子さんに教えた後も、
古典の文字を必死に練習しています。
これは、我流に陥ることで自分の書道の品格が下がることを防ぐためです。

一度師範級になったからといって、
そういった練習をやめてしまうと、
自分の字のくせが抜けなくなってしまいます。

しかし、ここで誤解してはいけないのは、
完全に個性を消し去ることではないという点です。

どんな人でもその人それぞれの線があり、
意識しなくても自然と表れるものです。

くせ抜きの目的は、不必要なくせを取り除き、
洗練された個性を磨き上げることにあります。

くせ抜きの実践方法

くせ抜きを効果的に行うためには、以下のような方法があります:

  1. 古典の臨書を日々の習慣にする
  2. 様々な書体や書家の作品を研究する
  3. 自分の作品を客観的に分析し、くせを見つける
  4. 師範や仲間からの率直なフィードバックを求める

くせ抜きは一朝一夕には成し遂げられません。
年齢を重ねても、なかなか取れないものです。
しかし、この継続的な努力こそが、
真の書道の道を歩む上で不可欠なのです。

2. 文字の読解力:意味を知り、心を込める

書の美しさは、単なる形だけではありません。
文字の意味を理解し、その奥深さを表現することが真の書道です。

いくら上手に書けていても、
文字の意味がわからなければ、
その書は魂の抜けた殻にすぎません。

読解力の重要性

例えば、明治時代や江戸時代の書物を読むことができますか?

当時の公用語は草書でした。
当時の日本は識字率が相当に低く、
村長がやっと嘆願書を書けるくらいでした。
そのため、草書を勉強する際には、
その意味や読み方を理解することが不可欠です。

現代の書道展覧会でも、
多くの作品は一般の人々にとって読むことが困難です。

もしかすると、有名な師範のお手本を見ながら書いている人たちも、
その意味を十分に理解していない可能性があります。

読解力を高める方法

文字の読解力を高めるためには、以下のような取り組みが効果的です:

  1. 古典文学や漢文の学習
  2. 各書体の成り立ちと変遷の研究
  3. 書道史の学習
  4. 文字学や etymology(語源学)の勉強

文字の意味を深く理解することで、
あなたの書は単なる形の模倣から脱し、
真の表現へと昇華するでしょう。

それは、書く人の心と
読む人の心を結ぶ架け橋となるのです。

3. 効果的な学習法:古典に学び、自己を表現する

書道の上達には、正しい学習法が不可欠です。
古典の学びと自己表現のバランスを取ることが、真の書道の習得につながります。
ここでは、効果的な学習法について詳しく見ていきましょう。

学習法の基本ステップ

まず、硬筆で日本古典のかなや中国の古典の名筆と呼ばれるものを、
自分の目で見て書き写すことから始めましょう。

これは時間のかかる作業ですが、
腕と脳に文字の形を焼き付けるために非常に重要です。

次に、実際に筆を使って古典の作品を書いていきます。
この過程で、あなたの体と脳に古典の美が吸収されていくでしょう。

これを実践すれば、半紙や全紙に書いても、
あなたの字は古典の美しさを帯びるはずです。

自己表現との調和

ここで心配になるかもしれません。
「これでは自分の字ではなくなってしまう」と。
しかし、そのような心配は無用です。

いくら古典を学んでも、
あなた自身の人間性はあなたの書に残ります。

書の名人たちも、自分のくせを
完全に消し去ったわけではありません。
むしろ、自分のくせをしっかりと理解した上で、
意識的に表現しているのです。

ただし、ここで注意すべき点があります。
それは、大きな書道展覧会などでよく見られる
「スタイル化」された作品についてです。

一見して同じように見える作品群、
それは「書道のスタイル」と呼ばれるものです。
このようなスタイルを追求しすぎると、
自己表現が失われてしまう危険性があります。
あなた自身の書道を作ることが
最優先であることを忘れないでください。

総合的なアプローチ

効果的な学習法は、以下の要素を総合的に取り入れることで達成されます:

  1. 基礎技術の習得(筆使い、墨の濃淡、字形のバランスなど)
  2. 古典の徹底的な研究と模写
  3. 様々な書体の習得
  4. 創作活動を通じた自己表現の探求
  5. 定期的な作品の振り返りと自己分析

これらの要素をバランスよく取り入れることで、
技術的な上達と芸術的な成長を
同時に達成することができるでしょう。

書道の真髄を極める:自己との対話

書道は単なる技術ではありません。
それは自己との対話であり、
古人の智恵との対話でもあります。

くせ抜き、文字の読解、そして効果的な学習法。
これら3つの要素を意識しながら書道に向き合うことで、
あなたの書は新たな高みへと到達するでしょう。

書道の道は終わりのない旅路です。
しかし、その一歩一歩が、あなたを美の世界へと導いてくれるはずです。
日々の練習の中で、古典の美しさに触れ、
自己の内なる声に耳を傾けてください。

そうすることで、あなたの書は単なる文字の羅列ではなく、
魂の響きを伝える芸術へと昇華するでしょう。

最後に、書道の真髄を極めるためには、
謙虚な心と探求心を持ち続けることが大切です。
たとえ高い技術を身につけても、
常に学ぶ姿勢を忘れないでください。
そして、自分の書と向き合い、
そこに込められた思いや感情を大切にしてください。

さあ、筆を取り、新たな書の世界への扉を開きましょう。
あなたの中に眠る美しい表現が、筆を通して花開くことを心から願っています。

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